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非常食をまとめ買いしたのに、気づいたら賞味期限が切れていた、という失敗はよくあります。これを防ぐ方法がローリングストック法です。普段食べている食品や飲み水を少し多めに買い置きし、古いものから食べて、食べた分を買い足す。これを繰り返すことで、いつも一定量の備蓄がある状態を保ちます。この記事では、家族の人数に合わせた量と、どのくらいの期間で入れ替わるかの計算も紹介します。
ローリングストックのサイクル

- 買う: 普段から食べている、保存のきく食品を少し多めに買う
- 備える: 決めた場所に、新しいものを奥、古いものを手前にしまう
- 食べる: 普段の食事で、手前の古いものから使う
- 買い足す: 食べた分を次の買い物で補充し、いつも同じ量を保つ
従来の備蓄との違い
| 項目 | 従来の備蓄(非常食を別に保管) | ローリングストック |
|---|---|---|
| 何を備えるか | 長期保存用の非常食 | 普段食べている食品 |
| 賞味期限切れ | 気づきにくい | 日常で食べるので起きにくい |
| いざというときの食べやすさ | 食べ慣れていないことがある | 食べ慣れた味で安心できる |
| 費用 | 非常食をまとめて買う出費がある | 普段の買い物に少し上乗せするだけ |
| 手間 | 年に一度など、まとめて点検・交換 | 買い物のたびに少しずつ補充 |
ただし、ローリングストックだけでは、停電や断水で調理ができないときに困ることがあります。調理がいらない食品を選ぶか、カセットコンロを用意しておくと安心です。長期保存できる非常食と組み合わせる方法もあります(非常食の比較)。
家族の人数別の備蓄量(3日分)
内閣府などの目安では、食料と水の備蓄は最低3日分、できれば1週間分とされています。1日3食、飲み水は1人1日3リットルで計算しました。
| 人数 | 食事の数 | 飲み水 | 2Lペットボトル(6本入りケース) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 9食 | 9L | 5本(1ケースで足りる) |
| 2人 | 18食 | 18L | 9本(2ケース) |
| 3人 | 27食 | 27L | 14本(3ケース) |
| 4人 | 36食 | 36L | 18本(3ケース) |
1週間分にする場合は、それぞれ7÷3倍(約2.3倍)になります。4人家族なら84食、飲み水84リットル(2Lペットボトル42本、7ケース)です。
どのくらいで入れ替わるかを計算する
ローリングストックでは、「備蓄している数÷1週間に食べる数」で、全部が入れ替わるまでの週数がわかります。この期間が賞味期限より短ければ、期限切れを防げます。
| 備蓄の量 | 1週間に食べる数 | 全部入れ替わるまで |
|---|---|---|
| 1人3日分(9食) | 2食 | 約4.5週(約1か月) |
| 2人3日分(18食) | 3食 | 6週(約1.5か月) |
| 4人3日分(36食) | 4食 | 9週(約2か月) |
| 4人1週間分(84食) | 6食 | 14週(約3.5か月) |
たとえば4人家族で3日分(36食)を備蓄し、週に4食をストックから食べれば、約2か月で全部が入れ替わります。賞味期限が1年ほどあるレトルト食品や缶詰なら、十分に余裕があります。逆に、備蓄量が多いのに食べる回数が少ないと、入れ替わる前に期限が来てしまうので、食べる頻度に合わせて量を決めましょう。
ローリングストックに向いている食品
| 食品 | 賞味期限の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| レトルト食品(カレー・パスタソースなど) | 1年〜2年程度 | 温めなくても食べられるものもある |
| 缶詰(魚・肉・果物) | 2年〜3年程度 | 主菜やたんぱく質の確保に |
| パックご飯 | 数か月〜1年程度 | 温めずに食べられるかは商品で確認 |
| 乾麺・カップ麺 | 数か月〜1年程度 | 調理に水とお湯が必要 |
| 飲み水(ペットボトル) | 商品による | 普段飲む水の買い置きを多めに |
| 栄養補助食品・お菓子 | 数か月〜1年程度 | 調理不要ですぐ食べられる |
賞味期限は商品によって大きく違うため、表はあくまで目安です。買うときにパッケージの表示を確認しましょう。調理に水やお湯が必要な食品ばかりにならないよう、そのまま食べられるものも組み合わせるのがポイントです。
続けるためのコツ
- 置き場所を1か所に決める: 家族の誰が見ても、どこに何がどれだけあるかわかるようにします。
- 「最低この数」を決めて書いておく: たとえば「レトルトカレー6個・水2ケース」と決め、下回ったら買い足します。
- 買い物リストに入れる: 補充を忘れないよう、定番の買い物に組み込みます。
- 好きな味を選ぶ: 普段食べたいものでないと、消費が進まず入れ替えが止まってしまいます。
- 食品以外にも使える: カセットボンベ、電池、トイレットペーパー、ウェットティッシュなども同じ考え方で備えられます。
水の備蓄は保存水との組み合わせも
飲み水は量が多く場所を取るため、普段飲む水の買い置きだけで1週間分をそろえるのは大変です。5年以上保存できる保存水を一部に使い、残りを普段の水で回す方法もあります。保存水の選び方は保存水の比較、断水時に水を運ぶ道具は給水タンクの比較で紹介しています。防災グッズ全体の優先順位は防災グッズ、本当に必要なものだけ厳選をご覧ください。
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まとめ
ローリングストック法は、普段食べる食品を少し多めに買い置きし、古いものから食べて買い足すことで、いつも一定量の備蓄を保つ方法です。量は「人数×日数×3食」で計算でき、入れ替わる期間は「備蓄の数÷1週間に食べる数」でわかります。まずは家族3日分を目標に、好きなレトルト食品と飲み水を多めに買うところから始めてみましょう。
毎回の買い物で少しずつ備蓄を増やすなら、ポイントがたまるカードで支払うと、そのポイントを次の買い足しに回せます。



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